「俺には飯を作って待っていてくれる彼女もいないし・・・。

さすがにコンビニ弁当ばかりじゃ飽き飽きするよ。」




その言葉に聞き耳を立てていた私。


手料理を恋しがる准一の言葉を聞いて、私は彼らにこう提案した。




「それなら今夜、私が夕飯を作ろうか?

そこのスーパーで食材を買ってさ!」




この提案を受け、目を輝かせたのはもちろん彼だ。




「マジで!?

めっちゃ嬉しいんだけど!!」




手料理を一番恋しがっていた准一。


しかも彼は、高校時代、私が調理部で作った料理をよく食べに寄っていたから。