「ここ空きますんでどうぞっ!」




准一が大きく手を振って、空席を探していた4人を誘導してくる。


私と真琴はその間にゴミを纏め、新たなグループが宴会を楽しめるよう軽く清掃を施した。




「ありがとうございます~!!」




早速席に着いた4人組。


自分たちに声を掛けてくれた准一に向け丁重に頭を下げ、その後和気藹々と会話を弾ませていた。




「あんた、相変わらず面倒見がいいのね。」




隣を歩く准一に、ぼそっと本音を伝えた私。




彼はいつでも人のために動いている。


例えそれが、自分の不運に繋がる事になっても・・・。




「いいじゃん。

お節介と思われようと、体が勝手に動いちゃうんだから!」




そう、あの時もそうだった。


忘れもしない、7年前の事・・・。