【完結】ホイクメン!

「先輩じゃないよ。」




少しいじけた口調で、じっと私の目を見つめる信明先生。


気を抜くとすぐ、“信明先生”ではなく“信明先輩”と呼んでしまう。




「・・・信明先生。」




「それも違う。」




「・・・。」




彼は一体、私に何を求めているのだろう?




数日前までは、私の名前も顔も覚えていなかったのに・・・。


どうして今日は、こんなにも私に絡んでくるのだろうか。




「のっ・・・信明・・・?」




「はいはーい!」




「フフッ・・・。

そんなに呼び捨てして欲しかったの?」