もし信明先生とこういう状態になるなら、ちゃんと気持ちが通じ合ってからが良かった。


だけど昨夜の私は酔っ払っていて、どうやら過ちを犯してしまったらしい。




裸で隣に眠る彼。


それが全てを物語っている。




「ん~・・・?

あっ、おはようございます。」




目を覚ました信明先生は、自分の腕の中にいる私を見つめニッコリと微笑んだ。


ただでさえ胸は高鳴って落ち着いてくれないのに、そんな笑顔を見せられるとドキドキが止まらない。




「おはようございます・・・。


腕、離してもらってもいいですか?」




逞しい腕に抱かれたまま、私は目を逸らし彼に自由を嘆願した。