あの時のように、男子の声に耳を澄ます。

「斎藤ー、何番?俺、6番なんだけどー。1番前とか最悪だよ」


「俺は16番」

斎藤くんは16番。
15番か、17番だったら斎藤くんの隣。
でも15番はもう埋まってる。
高野さんっていう女の子。
あんまり印象に残るタイプの子じゃないな。
高野さん、羨ましい。


ついに私がくじをひく番がやってきた。

願いを込めて。

17番を引けますように…。