それから私は斎藤くんと過ごす時間を、減らしていった。

昼休みにした、好きな歌手の話も。
放課後に食べた、イチゴクレープの味も。
斎藤くんが送ってくれた、帰り道の景色も。

全て、すべて、頭から追い出して。

少しづつ、すこしづつ、彼の存在を忘れよう。忘れよう……
















…忘れられない。