慌てて冷蔵庫をのぞく。

それと同時に、本当に本当に・・・ほっとした。


偶然、昨日買い物に行っていたため、四人分の材料がちゃんとあったから。


フライパンを出して、野菜を刻んで・・・一人分では絶対足りないから、四人分の材料で。

いつもより重たいフライパンに、笑みがこぼれた。



急いで作った料理だから、簡単なモノしかできなかったけど、それでも十分だ。

適当にお皿に盛って、リビングに向かうと、ソファで体育座りした二人が顔をあげ、目を輝かせた。


そこで、俺はルイの飯がとてつもなくまずいことを思い出して、苦笑い。
ルイの料理と言ったら・・・・食えたもんじゃないからな。


「うまっ、うまいっ」
「はわー幸せだぁー」
「うんまぁ～」
「喜んでもらえてうれしいよ」


嬉しそうにほおばる彼女たちを見ていて、なんとなくこっちも嬉しくなった。


誰かに自分の料理を食べてもらうのは久しぶりだし、家での誰かとの食事も久しぶりだ。




ちなみに、誰かと一緒に料理をしたのも久しぶりだった。