「・・・残念ながら」
俺はそう答え、開かないそれを自前の鞄に丁寧に入れた。中が壊れ物だったら困る。
「他に話ってある?」
「ない。・・なぁ、それ、はやいとこ銀行入れてきたらどうだ?」
「あぁ、そうするよ。あー、三人とも、自分の荷物は自分で持って。
俺、それ持たないと・・・って、三人とも?」
「・・・こんな大金、見るだけでも怖いよっ」
「一秒だけでも持つのが怖いな・・・」
「あははー、すっごーい」
さっきまで黙り込んでいた由比まで一緒になってそのケースを囲んで笑っていた。
あの子、あの三人でいるときはああやって笑うのか。
少し考えてから、
「三人とも?」
と、もう一度声をかけてみた。
ようやく気付いた三人はあわててケースを閉めた。もちろん、鍵をして・・・。
それから、それを素直に俺によこした。
「じゃあ、これで終わり。最後に確認な?
こいつらの家は今度からお前の家。文句はないな?」
「俺はいいよ。文句もない。あー・・・三人がなければだけど・・・」
ちらっと三人を見る。
なんとなく、俺の聞きたいことがわかったのだろう。三人はまた顔を見合わせて、三人は答える。
「これからよろしくお願いします」
清香と美羽が答えて、由比は少しうなずいた。
「うん、こちらこそ。これから寮がもどるまで、よろしく」
こうして、俺と三人の女子高校生の同居生活が始まるのだった。
俺はそう答え、開かないそれを自前の鞄に丁寧に入れた。中が壊れ物だったら困る。
「他に話ってある?」
「ない。・・なぁ、それ、はやいとこ銀行入れてきたらどうだ?」
「あぁ、そうするよ。あー、三人とも、自分の荷物は自分で持って。
俺、それ持たないと・・・って、三人とも?」
「・・・こんな大金、見るだけでも怖いよっ」
「一秒だけでも持つのが怖いな・・・」
「あははー、すっごーい」
さっきまで黙り込んでいた由比まで一緒になってそのケースを囲んで笑っていた。
あの子、あの三人でいるときはああやって笑うのか。
少し考えてから、
「三人とも?」
と、もう一度声をかけてみた。
ようやく気付いた三人はあわててケースを閉めた。もちろん、鍵をして・・・。
それから、それを素直に俺によこした。
「じゃあ、これで終わり。最後に確認な?
こいつらの家は今度からお前の家。文句はないな?」
「俺はいいよ。文句もない。あー・・・三人がなければだけど・・・」
ちらっと三人を見る。
なんとなく、俺の聞きたいことがわかったのだろう。三人はまた顔を見合わせて、三人は答える。
「これからよろしくお願いします」
清香と美羽が答えて、由比は少しうなずいた。
「うん、こちらこそ。これから寮がもどるまで、よろしく」
こうして、俺と三人の女子高校生の同居生活が始まるのだった。

