「!…な…なに急に…」 「急じゃねーだろ」 「……」 真剣にあたしを見る樹の瞳。 吸い込まれそうなくらい真っ直ぐ見つめてる。 「あ…たし……ココア…買いに行かな…きゃ」 「ちょっと待って、凛花」 はぐらかそうとするあたしの手を樹がギュッと掴む。 「い…つき…」 触れた手から伝わる樹の体温。 少し、震えている樹の手…。 「少しだけ、俺の言葉を聞いてくてる?」 「!………う…うん」 樹だって勇気を振り絞ってくれてるのが分かったから、あたしもそれに応えるように真っ直ぐに樹を見た。