君と、もう一度




それから樹は頑張って“普通”に接してくれていた。



だからあたしも樹の努力を無駄にしないように、気を使わせないように“普通”に接していた。




そんな、ある日の事だった…。




学校から帰ってくると、お母さんが話があるとリビングに呼ばれた。





「え、引っ越し?」

「そう、田舎にいたおばあちゃんが倒れちゃってね。おじいちゃんが亡くなってからおばあちゃんずっと1人だったでしょ?倒れちゃったって言うから心配だしお父さん一人っ子だから私たちがおばあちゃん所行こうってなったの」

「そ…うな…んだ」





おばあちゃんが倒れたなんてすごく心配……だけど……。




「引っ越しだから…転校って事…だよね」

「そうね、こっちに戻ってくるかも分からないし」





転校…。




皆と………樹と




離れるって、事?