キーンコーン、カーンコーン…。
「凛花、聞いたよ!」
「!」
昼休みのチャイムとともに、奈津が駆け足であたしの席へと向かって来た。
「…も…もう、びっくりするじゃない」
「ごめんごめん」
軽く謝ると、奈津があたしの腕を掴んで連れ去る。
「え、ちょっ…奈津?」
「屋上行くよ」
「で…でも…樹達が…」
「どうせお昼一緒になんて食べれないでしょ」
「!」
奈津の言葉に一気に体が火照るのを感じた。
「うっ…でも心配させちゃう…かも」
「いいわよ、心配させて。樹がそうしたんだから」
「な…奈津ぅ~」
“はいはい”なんて言ってあたしの言葉をあしらいながら屋上へと向かった。

