君と、もう一度




「…いつ?」

「来月…だって。お父さんも丁度定年で仕事退職だからって」

「そうか…。後一カ月」

「あ…で…でも、夏休みだって遊びに来るし!冬休みだって…」




あたしの言葉も、樹は上の空だった。




…実感なんて、そう簡単に沸くわけがない。




多分、2人も…かな。




「…2人にも、言わなきゃだよな」

「…あ…あぁ、多分…いや絶対ビックリするよ」

「だよね…」




変わらないものなんてない。




ただ、それに気付けていなかっただけ。




そんなことに、あたしは今更気づかされた。