「も、もう邪魔なんてしないし、連絡したりしないんで私のことは気にしないで下さいね!ほら、私もお店のことで色々大変だし丁度良かったっていうか…」
「違う!」
急に大きな声を出されてびくっとした。
「あ…ごめん、驚かせて。
でも違うんだ。話聞いて欲しい。今日はその誤解を解くために待ってた」
誤解?
…どういうこと?
「本当は早く連絡したかったんだけど。やっぱ顔見て直接言わなきゃ信じられないかもしれないし、俺も台風の影響でここ一週間対応に追われてたっつーか…。
あー、なんて言っても言い訳っぽい。でもごめん、聞いてて」
なんとか頷いた。
何を、話されるんだろうか…
「こないだの人は、大学の同級生だったんだけど…」
それから早坂さんは全てを話してくれた。
彼女の名前ははるかさんで、昔付き合っていたこと、信じられないことをされたこと、もう別れているけど付きまとわれていること…。
早坂さんが一つ一つ丁寧に話してくれるところを見ると嘘とは思えない。
相当参っていることが伺えた。
「…ってことなんだ。だからあいつは彼女なんかじゃないし、2人でご飯いくような仲でもない。
…信じてくれますか?」

