「何か食べたいものありますか?家らへんだったら結構色んなお店あるんで、どこに行こうかと思ってるんですけど」
よ、良かった…
ついに、ほんとに2人で食事をするんだと実感する。
「私は、あの…苦手なものとか無いので、早坂さんが食べたいもので大丈夫なんですけど。私もどこか考えておきましょうか?」
「そうですか。いや、こっちで考えときます。とりあえず、仕事終わったら連絡してください」
「わかりました。なるべく早く帰るようにしますね!楽しみにしてます」
「ははっ!急がなくても大丈夫ですよ。
俺も楽しみにしてる。
じゃあ、おやすみなさい」
そう言って電話が切れた。
最後の、急に敬語がなくなった所で胸がきゅんと鳴った。
それ、ずるいです…。

