恋愛奮闘記




次に早坂さんに会うのは、食事の約束の日だと思っていた。


その日の為に念入りにスキンケアをして、橘さんに頼んでカラーとトリートメントもしてもらった。




ところが約束の日の3日前の夜、早坂さんから電話がかかってきた。




「もっもしもし!」

「あ、矢野さんですか?早坂です」


声を聞くのはあのコンビニで会った日以来だ。
携帯を持つ手が緊張する。


「はい、どうかしましたか?」


もしかして、日曜の都合が悪くなっちゃったのかな…

どうしよう、やっぱり辞めましょうとか言われたら。


「あのですね。急で申し訳ないんですけど、明日の仕事終わりにお店に行っても良いですか?髪切って欲しいんですけど…」



え、そっち!?予想外!



「も、もちろんです!明日の夜は…たしか予約も空いてたと思うので、大丈夫です!」


「あ、ほんとですか、良かった。前と同じぐらいに行けると思うんで、お願いします」


「わかりました!お待ちしてますね!」


「それと、日曜のことなんですけど」



きたっ!