泣きそうになってきた。
「2人ともありがとうございます…でも、次があるかさえわからないし。また来るって言ってくれたのも、社交辞令かもしれないし…」
「あたしはまた来ると思うけどなー」
「え…」
「だってあの人仕上がりにすごい満足してたじゃん。すごいね矢野。また来るってことはあんたの技術があの人との関わりを次に繋げたってことだよ」
私の技術…
「繋げるも繋げないもあんた次第だってことだよ。自信持ちな」
橘さんの言葉が身にしみる。
もしまた来てくれたら…その次も繋いでいけるかな。
「橘さん!私橘さん好きですっ!」
思わず橘さんに抱き付いてみる。
「あー、はいはい、お姉ちゃん嬉しいわあー」
「あとシュウさんのことも好きっ」
「えっ俺?お、おおサンキューな」
ん?シュウさん、なんでそんなどもってんの?
「こらこらシュウさん?ちゃんと矢野のこと応援してよ!」
「あ、当たり前だろーが!俺はいつでも司の味方だからな?」
なんか橘さんとシュウさんがこそこそしてる。まずいことでも言ったかな。

