「ケリつけるから。もう誰にも邪魔されないようにするから。そしたら俺から会いに行くから。だからもう少しだけ待ってて?」
最後にそう言ってくれた早坂さんは、すごくカッコよかった。
迷いのない表情でじっと私を見ている。
ぽっかり空いていた私の心がだんだんと埋まっていく。
このままじゃ埋まるどころか溢れてしまうんじゃないだろうか。
早坂さんで空いた心の穴は、他のものでは埋まらない。それを痛い程思い知った。
「はい、待ってます。今度はもう迷わずに、待ってます。だから…」
だから次に会うときは、きっと最初から笑顔で。

