恋愛奮闘記





次の日、私はお店を休んだ。

社会人失格だと思う。今もみんなはお店のことを思いながら自分に出来ることをしてるのだろう。

でも、合わせる顔がなかった。というよりは、私がみんなの顔をまともに見る自信が無かった。

弱い自分が嫌になる。



一晩寝ても、考えは変わらない。

大事なものがある。
守りたいものがある。

それが二つある時、どちらかを諦めないといけない。



昨日帰ってから私なりに色々調べた。
はるかさんが言ってたことが本当か確かめたかったから。

そして本当だと知る。

自分の無力さを知る。
理不尽な悔しさを知る。
早坂さんへの、想いの強さを知る。

人を好きになれないと言ってた彼は、私のことをどう思ってたのかな。
会いたいと言ってくれた日、私達の気持ちは本当は通じ合ってたのかな。
今となってはそれももうわからないけれど。