向こう側

うわ…どうしよう。今あたし、顔あげれない。

「その感じだと思い出せたか…?」

「…少し。」

彼が上からあたしを抱き締める。

「…嘘じゃないぞ。」

「え?」

「…だからさー!」

ぽかんとするあたしの顔を無理やり上に向けて

ちゅっ

とリップ音がするキスをしてから昨日のことを話し出した。