バレンタイン当日…の放課後

俺は戦慄していた。
「何故だ。何故、本命のチョコレートが一個もないんだぁぁぁぁあ」
俺の嘆きは俺とスギテルしかいない放課後の教室に谺した。そこでジブリの木霊が好きなスギテルが言う。
「まあ、仕方がな…」
「というか、これじゃあ!なんもしないのと変わんないじゃねぇかっ!!」
「あ、やっと気付いた?」
俺は頭を机に叩きつけながら、青春の涙を流しながら、
「ちくしょーーーーー!お前ありきの作戦なんだから、お前が任務遂行しなかった時点で終わってたじゃん!結果、目に見えてたじゃん!」
「いや、まだ分かんな…」
「分かるだろぅよぉ!(涙
俺に本命なんかくれるやつなんかいるわけないじゃん!もう、いいや…」
教室の扉のとこに一人の女生徒が来た。モジモジしている。
なるほどな…また、アオハライドしに来た人ですか。さっさと入ってくればいいのに…って俺がいるからか…
バレンタインの終わりぐらい良いやつでいようか…