はい?
顔を上げると、
鼻先がぶつかる程間近に中村がいた。
バクンッ。
ちっちかっ!
いきなり過ぎて焦るわ!
ビックリし過ぎて心臓おかしいし!
「ごめんね?」
この距離で喋るな!
近過ぎて恥ずかしいから!
中村の色素の薄い茶色い瞳があたしをのぞき込んでくる。
ちかいっ!
近い!近い!近い!
「ちょっ!
あーもう!
いいから離れて!」
あたしの心臓はバクバクと音を立てるかのようだ。
だぁっーーー!
こんなに近くに男子の顔があったことなんて今までになかったんだよーーー!
緊張するじゃんかー!
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