返せあたしのファーストキス!





スプーンを手に持った中村がこっちをみあげる。


「これ、おいしいね」


「あ、ほんとっ♡?

って!じゃなくて!」


「うん。明日も食べたい」


にこにことこっちを見上げられる。


・・・・・。

とっても綺麗なお顔で微笑みますね・・・・。


あたしの怒りをスルーして・・・・。



「・・・・・なんだかなぁ。


一人で怒ってるあたしがバカみたいだ・・・・ 」


はぁ。


なんなんだろうか、


あたしには中村のペースを崩す事は出来ないようだ。


がっくりと肩を落として膝元の貰ったお昼を見る。


なんだかんだお昼もあげちゃってるし・・・・


なーにしてるんだろうなぁ。


「・・・・なんか、ごめんね?」