幼なじみだった彼は、もう1人の幼馴染みの友梨と1年前から付き合い始めた。 ずっと好きだった彼。 大切な幼馴染み。 …祝福してあげるしかなかった。 「今日ね、旭が朝迎えに来てくれたの!いつも朝練で忙しいのに、昨日不審者が出たから心配だって!」 いつもの友梨の話。 旭との惚気話。 辛くて、苦しくて 「そっか、ラブラブだね」 笑顔で言うのが精一杯 膨らませてはいけない黒い感情が、どんどん膨れ上がるのを感じた。 だけど、そんな時。 こんな時期に…………『あの人』と私は出会った。