君には敵わない



 「美菜ちゃん、そんなに息切れしてどうしたの?」

 「さ、さっき、森崎君とぶつかってたの綾乃…?」

  美菜ちゃんは、興奮していいるように見えた…のは
 気のせいか…。


 …というか、

     「森崎君って誰?」

  ざわついていた廊下が一気に女子だけシーンとなった。


  「あの子、森崎君知らないんだって」「さっき、森崎君とぶつかってた人」

  とか、そんな言葉が耳に入ってきた。

  「ちょちょちょ!教室で話そう!…ここじゃ、注目浴びるよっ」

  「う、うん…」

  美菜ちゃんに、教室に連れて行かれた。


  「綾乃って、本当に……時代遅れね…」

  しかめっつらで、美菜ちゃんが喋りだした。

  「えっとね、綾乃、森崎君…さっき綾乃がぶつかってた子ね。
  その子、学年1のイケメン3に入ってる人なの。」

  「ぁあ、イケメン3!」

  イケメン3とは…、この学校で一番かっこいい3人組…なのだ。

  その、イケメンとぶつかっていたなんて…。

  あ、たしかにかっこよかったね、うんうん。


  「その学年1のイケメンと、綾乃みたいな平凡な女子が
  ぶつかっていたから、あの時、廊下にいた怖~い女子たちがコソコソしてたのよ。」


  「な………なるほど…」