彼女は夢にも思っていない。 ボクがそんな言葉を欲しているなんて。たまに欲望に負けて、狡猾な手口で、彼女を籠の中の鳥にしてしまおうと。 そんなことを思っているなんて――――夢にも思っていないんだ。 「(煩悶も憂患も全部捨ててこい…か)」 捨てられてら。 ……どんなに楽になれるだろう?