麻の死は わたしの耳にも
痛いほど 、届いた。



『…まだ

生きていてほしかっ た』


『あり さ……』



死神が となりで
ぽ…つんと、呟く。


理性を 失った、霊魂は
一度 、死ななければ

正気には 戻らない。


その事を 知った
わたしは……。


麻を 葬らなければ
ならなかった。


かつての恋人で あり
共に 双子として

生まれた 関係の麻 。


あんなに、優しかった。