突然 、何者か が

時刻を 告げた。



「午後、7時 03分……
ご臨終です」



「……ん しお!!!」


泣いてるのは…?


麻?


わたしは 一体?
どうなった の???




『また、おまえたちは
結ばれなかった ね?』



どこから、ともなく
声がする。



『…だれ?』




『儂 は 人間に呼ばれてる、死神じゃ 」



『ぇ?!』



『始音 、ぃや

あり さ……』



『ありさ…?』



『おまえの、かつての
名前だよ』



『教えて しんぜよう…

双子として 生まれる前
おまえたち ふたりは

恋人で あった……』



『?!』



私は 麻を 視た。

麻も、泣くの ね…。

大人になって
涙なんて みせたことも

なかったのに。




『だが…。

両おやに 反対された
結果、ふたりとも

死を 選んだのだ……』




『…そんな!!!

嘘です 』



それを 伝えると
死神と 呼ばれるものは

わたしの前から
姿を 静かに、消していった。



と、いうことは?!
私は???

死んでしまったの???