これでも好きなの


そうこうしていると武田先生とゆうりんが来て、みんなひと安心。



担架で蒼生は保健室に運ばれることに。



「福山は先生が責任持って見るから大丈夫だ。練習にもどれ。あ、くれぐれも無理はするなよ?」



そう言った武田先生に、あたしたち3年生のマネージャーは呼ばれてついていく。



「蒼生~?保健室行くからね~?」


あたしがそう声をかけても、ただ肩で息をしているだけ。



大丈夫、かな……。



ふと隣を見ると、綾女ちゃんがとても不安げに瞳を揺らしていた。



「綾女ちゃん……蒼生は、大丈夫だよ。……ね?」



「……うん」



今のあたしには、そう励ますことしかできなかった。