これでも好きなの



「……お、今日調子いいんじゃない?」



今までの記録を見て私が言うと、「だろー!新記録ではないけど、いいほう!」と、山口くんは嬉しそうにしていた。



なんでも最近はなかなか記録が伸びなかったらしい。



山口くんの計測をし終わって、特に仕事がなくなった私と蘭子は校庭の端っこにあるベンチに腰をかけた。



「はぁー……マネージャーって、思ってたよりも疲れるねぇ」



タオルで汗を吹きながら蘭子は言う。



「うん、そうだね」



「でもやりがいはあるし、やってよかったかな♪」



「お陰で宿題焦ってるけどね」



「あたしもなのーー!どうしようっ」



「蘭子ってば、別にマネージャーやってなくても宿題あせ……「福山ぁ……っ!?」」



焦るじゃん、って言いたかったあたしの言葉を遮ったのは、それこそ焦ったような部員の叫び声だった。



「え……っ!なに、なにが起こったの!?」



「わ、わかんないけど福山って言った……」






蒼生……?



どうしたの?