これでも好きなの

「……はい!」



「あんがとー。てか平澤ってマネだったんだなっ」



同じクラスの男子にさっそく渡した。



「うん、そうー……蘭子に連れられて?w」



「まじかー!ま、よろしくー」



「はぁいー。……あ、ゆうりんもー!」



ちょっと離れているところにいた“ゆうりん”と呼ばれる(ゆうりちゃんといいます)同じ学年の子にも手渡した。



「さんきゅー!マネ頑張ってんねー!」



「でしょー?ゆうりんも練習大変そうだわ……」



ゆうりんは学年の女子の中で一番の期待選手。



とにかく足が速くて、なんの種目をやってもオールマイティーにこなす。



それから活発で、笑顔が取り柄のムードメーカー的存在。



「まあねー!なんせ地区大会突破したからにはさっ、頑張りたいじゃん」



「そうだねっ!応援してるわー」



「うん」





で……ところでさ、とゆうりんは話を変えた。



「やっぱ本当なんだねーあの噂は」



「……え?」



不思議に思ってゆうりんの視線をたどると、その先には、




……蒼生と、綾女ちゃんがいた。