これでも好きなの




「よしっ、これで全部かなっ?」



「だねー!運ばなきゃっ」



というわけで作りたてのドリンクを選手のもとに運ぶ。



「真姫先輩、そんなに持てますか?」



「え?大丈夫だよー」



何個も抱えていたあたし。



大丈夫って言ったはいいけど、ちょっと……きついかも?



「やっぱり一個持ちます!」




ひょいっと私の腕の中から一つが消えた。



「ありがとー、舞ちゃん」



「どういたしましてですー!」



いいこだなぁ……。



舞ちゃんは二年生。


あたしたちに今さっき話しかけてくれて、「真姫先輩、蘭子先輩、綾女先輩って呼んでいいですか?」って聞いてくれた。



帰宅部のあたしにとってはこんな上下関係なんて初めてで、ちょっとわくわくしてるの。



なにせ「先輩」、なんて初めて呼ばれた。