これでも好きなの

校庭の隅にある水道に行き、蛇口をひねった。




「おぉ~冷たいねぇ~♪」




「そりゃあ教室の水じゃないしね」




夏の教室の水は、生ぬるいことで有名だ。



……ついでに、おいしくないことも。




でもまあ一階の水は冷たくておいしいよなぁ~……。





なんて思っていると。





「ねえっ」





「……ん?」




後ろから声をかけられて、あたしたちは雑巾をしぼりながら振り返った。




あ、綾女……ちゃん??




「綾女ちゃんどうしたのー?」




蘭子はフレンドリーに尋ねた。



一年生のとき、確か同じクラスだったもんね。




あたしは綾女ちゃんとは、面識がないんだけど……。



小学校はあたしとも蘭子とも違うし。