これでも好きなの

「あの、すみません。今日は遅れてしまったのですが、これからはないようにしますので、よろしくお願いします……っ」




あ、そういうことか。



じゃあ今さっき来たことにあたしが気づかなかったってだけなのね。




それにしても、綾女ちゃん……か。



なぜかあたしは、綾女ちゃんがいることに少しだけ動揺していた。











マネージャーの自己紹介が終わったあとは、通常通りのミーティングだった。



あたしたちは最初に道具磨きをするんだって。




武田先生の後についていくと、物置が。




「んと、そしたらここにあるハードルと高跳びのバーとかを、ここにある雑巾を濡らして綺麗に拭いてくれ!じゃ、頼むなっ」




物置の手前にはバケツがあって、その中には20枚くらいはあるであろう雑巾がごってり。




「とりあえず、やりますか!」




あたしは雑巾を手にとった。




「うん……手が汚れるけど仕方がないっ」




「うん蘭子、それは我慢だよ」




しぶしぶといった感じで蘭子も雑巾を握った。