その後もいろんな競技の観戦が続き、とにかく見ごたえのあるものばかりだった。





なぜか、なんだかんだであいつを応援している自分がいたけど。





蒼生は高跳びで決勝まで進み、見事同率で一位。





何センチまでいったのか覚えていないけど、あたしの身長なんかは遥に超える、とてつもなく高いものだったのは言うまでもない。





そして、見どころである400メートルリレー。





4人の選手が100メートルごとに走り、バトンをつなぐ。





なんとあいつはアンカーで、しかも二位でつながってきたものを、軽々と一位に変えてしまった。





お、恐るべし……福山蒼生ッ!!





今日改めて、あいつのすごさがわかった。





ドあほで超おばかちゃんだけど、陸上の才能は本当にすごい。





あいつの活躍を見ていて、なんでか誇らしい気持ちになったあたし。





そして……心の中にほわ~じわ~っと広がるこの謎の正体は、まだよくわからないまま。