これでも好きなの

「次は100メートル走でーす!うちの学校の生徒けっこうでるので見てあげてくださいねー!」





先生の話を聞いて、あたしはさっき配られた紙を見る。





……やっぱり。




あいつがでるみたいだ。




一位、とれるかな……。






一組目、二組目、三組目……ときて、次は四組目。





「あ、あれ福山くんじゃない?」





「うん、そうだね」





レーンの上には、足首をくるくると回す蒼生がいた。




ついでに軽くジャンプも。




リラックスしようとしているのが、とてもよくわかる。




余裕そうに見えるけど、実は緊張していることを……あたしは知っている。





前にメールで、そう言っていた。