これでも好きなの

___「ねえねえ!聞いた?」



「なにがー?」



「あの蒼生くんにさ、彼女できたんだって!」



「あ~!知ってる!しかもかわいいよね~」



「あの子でしょ?蒼生くんと同じクラスの……!」




だっ……だれ……?




「ちょっと~?あたしの話聞いてる~?」




「え……あ、ごめん。なに?」




あれから数日後。今は給食を食べ終わったあとの昼休み。



そしてあたしの顔をじぃーっと覗きこんでくる、蘭子ちゃんです。



あたしが話を聞いていなかったからか、どうやら頬を膨らませてご立腹の様子。



「もぉ~!もう一回言うからね?涼くんがさぁ~もうほんっっとにかっこいいの!」



今さっきとはうってかわって目がハート。