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「・・・・ん・・・・携帯・・?」
未だ覚醒しない体を何とか動かして音のする方へと手を伸ばす。
伸ばした先に何かが触れた。
掴もうと手を動かすがなかなかうまくいかない。
「ちょ、ちょっと・・・・!」
あれ、どうして携帯が喋るんだろう?
着ボイスなんて使ってないのに・・・
少しだけ働き始めた頭を動かしてゆっくり目を開いた。
「・・・あ、おはようございます」
「・・・・・・・・・・っ!!?」
目の前に見える映像が全く理解できず、体が重いのも忘れて思い切り後ずさった。
次の瞬間
「きゃあっ!!!」
「涼子さんっ!わっ!」
ドサドサッ
ベッドの淵から手を踏み外してそのまま落ちてしまった。
「痛・・・」
・・・くない?
「涼子さん、大丈夫ですか?」
体が密着した場所から男の声が響いた。

