やだよ、あんたの記憶がどうなろうと知ったこっちゃない。
・・・そう言いたいのに、どうやっても口から出てこない。
突き放せない自分がいる。
「はぁ・・・・わかったよ。ただし必要以上に私に干渉しないで。それならいいわ」
ぱっと顔が明るくなったかと思えば走ってきて手を掴まれた。
「ちょっ・・・!」
「本当ですか!ありがとうございますっ!!!荷物持ちでも何でもしますから、いくらでも好きなだけ買い物してください!」
満面の笑みで興奮気味に話す司の後ろにブンブン振り回す尻尾が見えそうだ。
「わかった、わかったから!とにかく手を離して!」
「・・・あっ!すみません!」
自分でも無意識だったのだろうか、
慌てて手を離すと照れたような笑いを浮かべた。
・・・・ちっとも変わってない。
スキンシップが大好きなことも、
すぐに照れるところも。
ふとした瞬間に重なる思い出に胸がツキンと痛んだ。
・・・そう言いたいのに、どうやっても口から出てこない。
突き放せない自分がいる。
「はぁ・・・・わかったよ。ただし必要以上に私に干渉しないで。それならいいわ」
ぱっと顔が明るくなったかと思えば走ってきて手を掴まれた。
「ちょっ・・・!」
「本当ですか!ありがとうございますっ!!!荷物持ちでも何でもしますから、いくらでも好きなだけ買い物してください!」
満面の笑みで興奮気味に話す司の後ろにブンブン振り回す尻尾が見えそうだ。
「わかった、わかったから!とにかく手を離して!」
「・・・あっ!すみません!」
自分でも無意識だったのだろうか、
慌てて手を離すと照れたような笑いを浮かべた。
・・・・ちっとも変わってない。
スキンシップが大好きなことも、
すぐに照れるところも。
ふとした瞬間に重なる思い出に胸がツキンと痛んだ。

