「・・・・中村君っ、ほんとにありがとっ・・・・!」
彼の背中に向かってそう叫ぶと、彼はピタリと足を止めてこちらに振り返った。
「・・・・・言い忘れてましたけど、南條さん、キスマークつけるならもっと目立たないところにしてあげたほうがいいですよ。あんまり独占欲剥き出しだとまた嫌われても知りませんよ?」
「「なっ・・・・!!」」
彼の投げた言葉に私は真っ赤に、司は真っ青に、それぞれ真逆の反応を示す。
「ぷっ、やっぱりお似合いです。じゃあまた!」
そう言うと軽く手を振って今度こそ中村君はいなくなってしまった。
なんだか嵐が過ぎ去ったようだ・・・・
・・・・って!
「ちょっと、司!ほんとになんであんなにキスマークつけるのよ!今朝見て卒倒しそうになったんだから!それにうなじにまでつけるなんて信じられない。さっき中村君に言われるまで私全然知らなかったんだから!・・・もう恥ずかし過ぎる・・・」
頬を抑えて真っ赤になる私を、司は今度は潰さないように優しく引き寄せて抱きしめた。
「ちょっ・・・ここ外だから!うちの会社の目の前だからっ!!」
「ごめん、ちょっとだけこうさせて。涼子・・・・」
弱々しく私の名前を呼びながらも、背中に回した腕の力は強い。
ぎゅーーっと密着して離さない。私の肩に顔をうずめてはぁ~っと息を吐くのが聞こえた。
彼の背中に向かってそう叫ぶと、彼はピタリと足を止めてこちらに振り返った。
「・・・・・言い忘れてましたけど、南條さん、キスマークつけるならもっと目立たないところにしてあげたほうがいいですよ。あんまり独占欲剥き出しだとまた嫌われても知りませんよ?」
「「なっ・・・・!!」」
彼の投げた言葉に私は真っ赤に、司は真っ青に、それぞれ真逆の反応を示す。
「ぷっ、やっぱりお似合いです。じゃあまた!」
そう言うと軽く手を振って今度こそ中村君はいなくなってしまった。
なんだか嵐が過ぎ去ったようだ・・・・
・・・・って!
「ちょっと、司!ほんとになんであんなにキスマークつけるのよ!今朝見て卒倒しそうになったんだから!それにうなじにまでつけるなんて信じられない。さっき中村君に言われるまで私全然知らなかったんだから!・・・もう恥ずかし過ぎる・・・」
頬を抑えて真っ赤になる私を、司は今度は潰さないように優しく引き寄せて抱きしめた。
「ちょっ・・・ここ外だから!うちの会社の目の前だからっ!!」
「ごめん、ちょっとだけこうさせて。涼子・・・・」
弱々しく私の名前を呼びながらも、背中に回した腕の力は強い。
ぎゅーーっと密着して離さない。私の肩に顔をうずめてはぁ~っと息を吐くのが聞こえた。

