付き合っていた頃、彼はこうしてよく料理を作ってくれた。
料理だけじゃない。
とにかく色々と尽くすことが好きな人だった。
甘えられることがたまらないんだと言って。
そしてこのメニュー、
司が作るレパートリーの中でも特に私が気に入っていたものだ。
喜んでもらえるのが嬉しくてと、
この3つが食卓に並ぶことは何度もあった。
その度においしいおいしいと私が食べる姿を見ては、
さっきと全く同じ笑顔で本当に嬉しそうにしていた。
・・・どうして?
本当に記憶がないの?
「ねぇ、どうしてこのメニューにしたの?」
「えっ?う~ん、どうしてでしょうね。どうしてかはわからないですけど、なんとなく涼子さんが好きなんじゃないかな~って思ったんです」
そう答える様子におかしなところはなく、嘘をついている感じはしない。
無意識にこれを選んだってこと?
「・・・・そう」
私はそれだけ言うと後は黙々と食べ続けた。
その様子を司は不思議そうに見つめていた。
料理だけじゃない。
とにかく色々と尽くすことが好きな人だった。
甘えられることがたまらないんだと言って。
そしてこのメニュー、
司が作るレパートリーの中でも特に私が気に入っていたものだ。
喜んでもらえるのが嬉しくてと、
この3つが食卓に並ぶことは何度もあった。
その度においしいおいしいと私が食べる姿を見ては、
さっきと全く同じ笑顔で本当に嬉しそうにしていた。
・・・どうして?
本当に記憶がないの?
「ねぇ、どうしてこのメニューにしたの?」
「えっ?う~ん、どうしてでしょうね。どうしてかはわからないですけど、なんとなく涼子さんが好きなんじゃないかな~って思ったんです」
そう答える様子におかしなところはなく、嘘をついている感じはしない。
無意識にこれを選んだってこと?
「・・・・そう」
私はそれだけ言うと後は黙々と食べ続けた。
その様子を司は不思議そうに見つめていた。

