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「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
しばらく完全に固まっていた時間がようやく動いた。
それと同時に出てきたのはなんとも情けなさ過ぎる声だった。
「そういう反応になるのは当然ですよね。でも事実なんです。私は女じゃない。・・・・男です」
「・・・・は?な、何を言ってるんですか?だって、どこをどう見たって・・・・」
あらためて目の前にいる女性に目をやる。
大して化粧の施されてない綺麗な顔にサラサラのロングヘア、肌だってすべすべだ。
声だって若干低いとはいえ、これくらいなら女性にもいる範疇だ。
こんな人が男・・・・?確かに背だけは異様に高かったけど・・・それでも。
そんなこと信じられるわけない。
「信じられないかもしれませんけど嘘じゃありません。これでも下にはついてますから。さすがに触って確認してもらうわけにはいきませんけど」
笑いながら彼女が言った言葉の意味がすぐにわからない。
下・・・・?
その意味が理解できてカッと頬が熱くなる。
・・・・嘘でしょう?
本当に?
『カナさん』が男だっていうの・・・・?

