優越感に浸った。

私だけの、私だけの、私だけの…





























杏里は今、私だけのものなんだ!!
















嬉しいなぁ~...そろそろ言っても大丈夫かな?

「...ねぇ、杏里?」


「なあに?」


「知ってたよ、全部。」


「なにが?」


「杏里が先輩のこと


先輩が杏里のこと


好きなことくらい


二人とも好きあってるっていうのは



見ててイラつくほどわかったから...」


「えっ...」

驚いた顔も可愛いなぁ...


相思相愛

それが気に食わなかった、一番ね。


「私と杏里の世界に邪魔者は必要ないもの

杏里はもう私だけのものなの

そうでしょう?杏里。

誰かのものになるなんて絶対ダメ

だから私は杏里に言ったの


「先輩のこと好きだから...応援してくれない?」

杏里覚えてる?

杏里すごく悲しんでたよね、でも杏里は優しいから

うん

って言ってくれたよね」

あれ?杏里なんで青ざめてるの?

ねぇ?なんで私から離れていこうとするの?

私は杏里の細く白い腕を掴んだ

杏里は、ひっ、と悲鳴をあげて今にも泣きそうだった



ほんとは先輩のこと好きでもなんでもなかったんだけどね?