付き合って初めてのクリスマスを迎えようとしていた。

花がすべてを告白してくれたおかげで

俺たちは本音を言い合える仲になっていた。

「ねーねー、健太。

クリスマスどこいく?」

「あーわり。

俺、部活だ。」

「そーなの?

じゃあ…夜だけでも会えない?」

「おう。なら夜、7時に学校の門で待ち合わせな。」

俺らは映画を見ることになっていた。

7時に学校の門。

初めてのクリスマス。

楽しみが増えていく。

「んじゃ、明日な。」

「ありがとう。バイバイ。」

彼女の家の前まで一緒に帰る。

あぁ、俺はこんなにも彼女が好きなんだな。

遠回りしているのに嬉しいだなんて。

部活もやりがいが出てきた。

何もかも順調だった。