のりちゃんは、大きなお腹を抱えていた。おやすみなさい、おはよう、明けても暮れても、ある一点に集中している、あたしの赤ちゃん。あっくんと、家族になった証明。3歳年上でプロポーズされたときは正直戸惑ったよ、あたしでいいのかな?あたしも幸せになれるのかな、いいのかな、怖いよ、ママになれるのかな、だけどね、あっくんと、病院に行って、分かっちゃったんだ、あなたは、女の子。あたしの栄養で育ててるんだからわかるよ。ママは、欲張りだから、あなたがもういやって、くらい、うんとかわいがっちゃうだろうな
のり子は、母子手帳を開いた、なんだか恥ずかしいようなまるで、お母さんみたいなことをこれからする練習にこんなことばを書いてみた。

愛されるように、嫌われることを怖がらないで喧嘩しちゃったんだ、ぶつかることも必要かな。仲直りするために努力しよう。怖がらないで、生まれておいで、待っているんだから。元気で、笑顔で、女の子は太陽なんだよ。あったかくてやわらかくって、明るい子になりますように。神様お願いします。お願いします。神様。あっくんとこの子とずっと一緒にいられますように。あたしがんばります、だから、神様お願いします。