届いたばかりの卒業アルバム。

まだ卒業して4ヶ月しか経ってないのになんだか遠い昔みたいだ。

包装をとく。

『長谷部 理恵 様』と書かれた宛名も適当に破ってゴミ箱に押し込む。

桜色のアルバム。

その卒アルの装丁には珍しい可愛い色は、不思議と違和感なく私の目に映りこんだ。

そして、今私はその最初のページを開く。