そして私は病院に運ばれた。
近くにいた近所の人が病院に連絡してくれたらしい。


病室目が覚めた私。
体は軽い傷ですんだものの、
落ちたときにぶつけた衝撃で耳が聞こえなくてなってしまった。


蓮人は自分のせいで私の耳が聞こえなくなってしまったと思っている。

そして、そんな蓮人は私とある約束を交わした。


――「僕が鈴ちゃんの耳になってあげるよ!」


今でもハッキリと覚えてる...
暑くなり始めた7月の始め。