奏多............................







奏多はその雰囲気にすぐ気づき


紫輝を一瞬睨む。




もちろん私の事は見ることもない。





「おい奏多、お前から言えよ

瑠奈ちゃんを、ふりましたって」


「............紫輝、やめてよ............っ」


「....................俺がふった。」





そう一言、別の方向を見ながら言い


奏多はすぐ席についた。





....................もう、やめて............




ふられた事はわかってるけど。





もう考えたくないの。


その事実を受け入れたくないの。








チャイムがなり席につく。




奏多と隣の席が昨日まであんなに

嬉しかったのに。




今はこんなに泣きそうな気持ち。