何を言っているのか。
私にはよく分からなかった。
「う............嘘ですよね?
そんなのある訳................」
「........お気の毒ですが........
昨晩..................。
こちらに来てください」
「じゅ............18歳までは
生きられるって....................!!
心臓移植をすれば
治るって........................!!」
看護婦さんは辛そうな顔で
私を見つめてこう言った。
「病状が悪化し
私達もいきなりの事で驚きました....
ですが........................」
「そ、んな....................っ
嘘でしょ、ねえ奏多ぁっ................」
泣き崩れた。
看護婦さんが何か言っていても
何も聞こえなかった。
奏多がいない。
もうこの世にはいなくなった。
笑ってる奏多
ふざけてる奏多
泣いてる奏多
怒ってる奏多
嫉妬してる奏多
心配症な奏多
私を助けてくれた奏多
真剣に名前を考えてくれた奏多
私を好きになってくれた奏多
どんな奏多も好きだった。