「大きい声出さないで。
次出したら痛い事するよ?」
口を塞がれ私は車に乗せられた。
ああ、もうダメなんだなって
小さい私は子供ながらに思った。
「よし乗ったね♡じゃあ行こうか」
ドアを閉めようとした瞬間。
「おい待て!!!!!!!」
ドアのすき間から見えた
私が叫んだ名前の人。
「奏多ぁっ........助けて!!!!」
「チッ...............ガキが............」
バン、とドアを閉められ
男の人は運転席に乗りに行く。
奏多は車のドアを叩いて
何度も瑠奈、と叫んでいた。
こんな時に気づいたんだ。
私って奏多の事好きだったんだ。