少し暗くなった空をうつす窓は

涼しい風を部屋に運んだ。



白くて薄いカーテンは揺れる。






小さい部屋に置かれるベッドには

静かに眠る奏多がいた。




「奏多ぁ....................っ」




奏多の頭をなで、ほっぺをなでる。


そして優しくキスをした。






「奏多、どうしたの................?

何があったの................?

昔好きだったってどういう事........?

私バカだから分からないよぉ.........っ」





奏多のベッドに顔をふせて

私は泣いた。




奏多しかいないこの部屋で

私は声を気にせず泣いていた。






こんなに泣くママは嫌かな。

赤ちゃん、許してね。




今だけは、泣かして....................